はじまり

住んでいる“まち”をもっとよく知ろう、もっと楽しもう、もっと好きになろうを合言葉に我々市民の有志=国分寺モリタテ会が作った市民のためのマップが、【ぶらぶらマップ】です。このマップを通じ街の活性化を図っていきます。
当初、国分寺市民を中心にスタートした会は、現在では、小金井市・府中市の市民の参加を得て、対象地域は国分寺市・小金井市・府中市に拡がりました。今後さらに小平市・国立市へと働きかけていく予定です。

≪ぶらぶらマップを作ろうとした訳≫

対象地域に住んでいる人達にその”まち”のよさを再認識・発見してもらいたいというのが目的です。
市民は比較的自分の住んでいる処に意外と無関心です。
街のよさになれてしまって単なるベッドタウン化している人、街のよさに気づかずなんとなく日常生活を送っている人達がほとんどではないでしょうか。理由は、慣れとともに、住んでいる街に触れ合うきっかけが少ないことが考えられます。

市民が自分の街の良さを再認識すれば、そのよさを積極的に活用する方向が生まれるのではないでしょうか。街と市民との繋がりがもっと緊密になっていくのではないでしょうか。街のよさを周辺に発信するようになれば、人の交流も活発になっていくでしょう。いくつかの街が協力し合えば、住んでいる人達の“お宝”は、さらに増えていきます。
住んでいる街と触れ合うきっかけとして、街の散策はより容易で効果的な方法ではないでしょうか。興味をそそるような市民のための市民目線に立った散策マップ【ぶらぶらマップ】は、そのような考えから生まれました。

≪なぜマップなのか≫

住んでいる街のよさを知るためには、何よりもまず、“まち”を歩いてもらうのが一

歩きたくなるような情報源としてマップを設定しました。
マップは究極のアナログ情報体であり、原始的なビジュアル=絵であるので、老若男女を問わずだれにでも分かり易く、その内容を直接目に訴えることが出来ます。
また、そのマップ作りには誰もが参加することができます。
市民を巻き込んだ活動の媒体としてマップは最適と考えました。
既存のマップは数多くありますが、情報が偏っていたり、広報・宣伝が主体であったりして、市民目線からはほど遠く、使用する人達のニーズを満たしているようには思えません。
観光・散策というのは、ただ歩くだけ、名所を見るだけではなく、“歩く”も“観る”もその内容はきわめて幅広く、また当然“食す”も“買う”も重要な要素です。

そういった
民目線から構成された、市民感覚の情報を満載させたマップ
市民参加のマップ
市民の興味を引き起こし、街を歩いてみようという気にさせるマップ

それが我々が目指したマップ作りです。

≪国分寺ぶらぶらマップ≫

・第1号
・第2号 「はけの散歩道」(2009年発行 8000部)
・第3号
・第4号 「国分寺=府中歴史さんぽ」 制作中(2013年発行予定)


マップの特徴

1、対象 国分寺市・小金井市・府中市の市民。及び周辺からの来街者。

市民が、自分の住んでいる“まち”をよく知り、楽しむことができるようになりもっと好きになってもらいたい。他所からの訪問者をいろいろ能書きを垂れながら案内できるようにしたい。
1~2回の散策で満足する他市からの訪問者と異なり、市民には継続性が大事。
繰り返し散策に誘い出すには何が必要かを考慮する。

2、市民目線からの制作

一般の市民が"まち“を散策するとき、何を求めているのかを幅広く検討する。自治体の広報活動でもなく、商店会等の宣伝活動でもなく、市民目線にたった情報を提供するようにする。

3、市民参加のマップ作り

マップは原始的なビジュアル=絵なので誰でも参加することができる。
市民の心の中に眠っていた国分寺周辺に対する思い,昔の思い出とか、折に触れて感じた“まち”のよさなどを掘り起こし、マップに反映させる。
市民に積極的に街周辺のよさ・楽しさ・面白さを発見してもらう。
マップ造り参加と、身近で存在感のある情報の発掘によって、住んでいる“まち”に対する興味を盛り上げていきたい。
制作に当たって、何回かのワークショップを開催。
“まち”を良く知る人達による講演。会場を設定して市民に集まってもらい、大きな白地図にそれぞれの気に入った場所と理由、こだわりの場所や知識、昔の思い出、おすすめの店等々を描き込んでもらう。(マップ上の赤字)

4、マップに盛り込む内容

散策の楽しみの三大要素 -観る・食す・買う- を満足させる。

“観る”
目に見えるもの、実際に体感できるもの:
武蔵野の自然、国分寺崖線・府中崖線の緑と湧水群、多摩川・野川等々。
古代から現代にかけて残されている歴史遺産等々。
現在の生活に欠かせない諸々。
目に見えないがその存在を体感できるもの、想像をかきたてるもの:
武蔵国府・国分寺・東山道の姿、各所に残された伝説、中世鎌倉街道と新田義貞の戦い、江戸時代や戦前までの地域の歴史、近年だとロケット開発の話や3億円事件の話 等々
市民にしかわからないビュウポイント:
富士山がよく見える場所、ほたるの場所、都心を一望できる場所、坂や橋にまつわる話、桜や紅葉の名等々市民参加によって掘り起こしたポイント
“食す” 
ある面では観光や散策の一番の楽しみなのに、案内書や地域マップに記載された店に入ってがっかりした経験は数多い。味の好みは人それぞれなので、いろいろ異論はあると思うが、市民の意見も参考にして、おすすめの店は我々が独断できめた。
“買う” 
うまいものなしの土産品ではなく、地域の隠れた名店を紹介。
散策の途中で楽しめ休憩もできるギャラリーや骨董品店
庭先の野菜販売所 他
“散策の必需品” トイレ、コンビニ、交番、目印
“季節のお楽しみ” 桜・紅葉の他、季節の花・野菜情報、イベント情報など。
情報を多面的に提供することで、地域散策のテーマを多様化し、一回の散策で終わらせずに、繰り返し、何回も散策に誘い出せるようにする。

5、領域

第1号では、
国分寺の最もメーンの散策地域を取り上げた。
武蔵国分寺跡・お鷹の道を中心に、国分寺駅⇔西国分寺駅、巡回ルートを参考として提示した。
第2号では、
市境を越えて、国分寺崖線・野川ルートを提示した。
*自治体系のマップでは市境から先は白紙になってしまう。
第3号では、
小金井市民と連携し、国分寺・小金井両市民のためのマップとして、第2号をリメイクした。
第4号では、
府中市民と連携し、計画中。それぞれのマップでは、いくつかの散策のテーマとルートを紹介しているが、自発的にテーマおよびルートを設定できるようにも考慮している。また散策だけでなくピンポイントの楽しみ方も想定している。

6、表現

わかりやすさと楽しげな雰囲気を両立させる。
リアルなマップのもつ堅さ・読みにくさを、多少デフォルメすることで解消。
不要な部分のカット、道の太さ、道の色付け、などによってルートをわかりやすくした。また、散策にかける時間に対応しやすくするために道の色によって、メーンルート・サブルートを表現している。逆にデザインに凝るあまり、デフォルメしすぎてわかりにくなることをさける。
一目で、どこに行けばどのような雰囲気を味わえるか、何に出会えるか、マップのビジュアル=絵としての特性を最大限に生かすこと。

マップの読みやすさを求めて
第1号では、地図の読めない女性のために、南を上にした。
(ワークショップに参加した女性からの提案 賛否多数)
第2号以降で北を上に戻したのは、国分寺崖線の連続写真とマップの流れを統一してわかりやすくしたため。

7、フリー

このマップの最大の特徴はスポンサーがいないこと、広告販売をしないこと
スポンサーの意向で制約を受けることが無く、我々制作者が自由気ままに、目標をブレさすことなくマップを作ること。
反対に、制作にかかる費用を捻出することが一番の問題。これまでの第1号・第2号については、ASA販売店・市内不動産会社などの協力を得て、なんとか発刊にこぎつけた。内容についての制約は一切受けていない。

8、配布 一部100円

・アサヒタウンズ、ASAチラシなどにより直接販売。
・ASA販売店、市内不動産屋、他に予約販売
・Gウノヴィック、ASA販売店、協力店舗(ライトハウス、山水堂、アチパン他)などで常設販売
・おたカフェ、はけのおいしい朝市など協力地域グループで販売
・その他

9、資金

・マップの販売
・各種助成金、協賛金
・国分寺まつり出店などでの資金かせぎ

≪国分寺モリタテ会の活動≫

現在行っていること
・第4号マップ制作の準備及びワークショップの企画
・ホームペイジをたちあげた。マップの存在と取得先の広報。
http://buraburamap.com
さらに充実させてマップのバックボーンとなるデータバンクとしたい。
・マップを使った街歩き(年1~2回)
・情報集めのためのワークショップ開催(年1~2回)
・国分寺まつり出店

≪今後の活動方針≫

定期的なイベント(例えば、朝市、骨董市、のみの市など)と、
“まち”の環境とをドッキングさせることで、
イベントを楽しみながらそのよさを再認識してもらう。
他の市民グループとの連携を模索していく。
(国分寺で開催の“ぶんぶんうぉーく”は我々の活動から生まれた)

国分寺モリタテ会

国分寺のハケ(国分寺崖線)の豊かな自然と歴史を分りやすく紹介する有志グループ

ぶらぶらMapのこと、イベント詳細などお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ先
185-0022
東京都国分寺市東元町3-5-13
FAX 042-323-8204

<small>2007年3月15日アサヒタウンズ記事</small>

2007年3月15日国分寺モリタテ会記事(アサヒタウンズ)地図作りは、誰でも参加できるように、広く参加者を募るワークショップ形式で行っています。
町歩きや、国分寺に深く関わっている方々のお話をうかがったり、参加者ひとりひとりの視点で国分寺ならではの情報を直接地図に記入するなど、数回にわたる公開ワークショップを経て、最初の地図が完成しました。
今後はこの地図を基にした町歩きや、さらに良い地図を作るためのワークショップを、新しい参加者を募って開催する予定です。みなさんからの新しい情報をお待ちしております。


<small>2009年3月5日アサヒタウンズ記事</small>

初代の国分寺周辺地図「ぶらぶらぶんじ」の内容を見直しヴァージョンアップ、第二弾を制作致しました。